2022.08.03
Q.田や畑、山は売れるのか?
田や畑を売却する場合には農地法、都市計画法、その他地区条例と照らしあいながらの検討が必要です。例えば福井市の場合、市街化区域と市街化調整区域があり、市街化区域内の農地は基本、農地転用を届出すれば、売買は容易であります。市街化調整区域の農地は、農地を農地として利用することが前提であるため、売却するには色々な諸手続きをしてようやく売却が出来る区域です。鯖江、越前市、坂井市、あわら市等には市街化調整区域に代わり、農地法上の農振地区があります。農振地区の農地も基本、農地を農地として利用することが前提であるため、売却するには色々な諸手続きをし、条件クリアをしてようやく売却が出来る区域です。山に関しては、一番売却が困難です。山を売却されたい方のほとんどは自分の所有地がどこにあるのか知らないし、ましてや隣地との境界は知る由もありません。専門家に依頼し、自分の山を特定できたとしても、売却金額よりも調査費用の方が高くなる場合もありますし、運よく第三者に売却が出来ても後に境界トラブルを起こしかねません。もし隣地所有者が買ってくれる場合には、買主の言い値でも売却してしまうことが一番です。